【1月23日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏が来季から同クラブの指揮官に就くという発表で、同国メディアが騒ぐことはチームの助けにならないと、苦言を呈した。

 バイエルンは16日、グアルディオラ氏が2013-14シーズンから監督に就任することを発表し、新聞の見出しを賑わせた。同氏はスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で指揮を執った4シーズンの間にチームを14つものタイトルに導き、2012年5月に退任した。

 バイエルンは、リーグ戦で2位と勝ち点9差の首位に立っており、またドイツカップ(German Cup 2012-13)と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)の試合も控えている。

 しかし、6月30日にクラブとの2年契約が終了を迎えるハインケス監督は、クラブにとって、このタイミングでの次期監督発表は助けにならなかったと語る。

 ハインケス監督はスカイ(Sky)に対し、「ウィンターブレーク中の発表が良かっただろう。クリスマス前、ホリデイ前が良かったかったと思う。シーズン中ではマスコミの煽りに邪魔される可能性がある」とコメントした。

 グアルディオラ氏に関する質問に苛立ちを感じているのはハインケス監督だけではなく、ウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長も19日に、「グアルディオラ就任に関して皆が熱狂しているようだが、どこかで線引きをして、サッカーに集中しなければいけない」と苦言を呈している。

 さらに主将のフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)も、「毎週彼(グアルディオラ氏)について話をするため」にインタビューを受けるつもりはないとコメントしている。また選手の多くは、今季のリーグタイトルをハインケス監督のために獲りたいと話している。(c)AFP