【1月22日 AFP】今月初めに北朝鮮を訪問した米グーグル(Google)のエリック・シュミット(Eric Schmidt)会長に同行した娘のソフィー(Sophie Schmidt)さん(19)が、直接見聞した北朝鮮について自らのブログで「すごく変」な国だったなどと感想を語っている。

 ソフィーさんはビル・リチャードソン(Bill Richardson)前ニューメキシコ(New Mexico)州知事率いる訪問団の1員として今月初め、父親のシュミット会長らと共に3日間の日程で平壌(Pyongyang)を訪れた。前週末、「これほど変な場所はないかも」というタイトルでこの時の体験をブログに書き込み、「(北朝鮮)政府の許可がない人物とはまったく接触がなかったし、いつも2人の監視役が私たちのそばに付いていた」などと記している。

 中でも金日成総合大学(Kim Il-Sung University)の電子図書館を視察した際の光景は奇妙だったという。90人ほどいた学生のうち「何人かはパソコンの前でマウスをスクロールしたりクリックしていたけれど、残りはただ画面を見つめているだけ」で「実際には何もしていなかった」と述べている。

 さらにソフィーさんが不快に感じたのは、視察団を見ても学生たちが身動き一つしなかったことだ。「誰も顔を上げないし、目も合わせない。まったく無反応で、もしかしたら銅像じゃないかと思ったくらい」

 ソフィーさんは今回の北朝鮮訪問から得た教訓として、二つのことをアドバイスしている。一つは「もし行くことができるなら、北朝鮮に行ってみて。すっごく変だから」。もう一つは「ただし1月だったら、今書いたオススメはなし。すっごく寒いから」(c)AFP