【1月21日 AFP】西アフリカのマリに軍事介入しているフランス軍は20日、イスラム過激派が制圧している北部への進軍を続けた。

 国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム武装勢力はフランスの軍事介入が始まってからはそれまで占拠していたいくつかの地域から撤退し、首都バマコ(Bamako)から1500キロ離れた、アルジェリア国境にも近いマリ北部の山岳地帯キダル(Kidal)に兵力を集めている。

 フランス軍は「24時間前に始まった北部への展開は予定通り進んでおり、ニオノ(Niono)とセバレ(Sevare)から部隊が北へ向かっている」と発表した。ニオノは約1週間前にイスラム勢力に制圧されたディアバリ(Diabaly)から60キロ南に位置する。フランス軍はディアバリへの空爆を行ったが、武装勢力がまだ残っているとの情報もある。一方のセバレはバマコの北東630キロに位置し、軍事戦略的に重要な空港がある町だ。

 フランス外務省は20日、部隊や物資のマリへの輸送についてロシアから支援の申し出があったと発表した。カナダもアフリカ各国軍のマリへの輸送について協力の意向を示しているという。西アフリカ諸国経済共同体(Economic Community of West African StatesECOWAS)の部隊がマリに配備される予定だが、資金面などの問題で遅れている。(c)AFP