【1月21日 AFP】アルジェリア南東部イナメナス(In Amenas)の天然ガス関連施設で発生した人質拘束事件で20日、同国軍は救出作戦後の現場で人質25人の遺体を確認した。また目撃者の話によれば、日本人の人質9人が犯人たちに殺害されたという。

 同国の民間テレビ局Ennaharのアニス・ラフマニ(Anis Rahmani)氏が軍の情報筋の話としてAFPに語ったところによれば、軍は制圧後に現場で「人質25人の遺体」を発見したという。

 これより先に同国のモハメド・サイード(Mohamed Said)情報相は地元ラジオ局に対し、「残念だが、(犠牲者数は)増えるかもしれない」と語っていた。当初は救出作戦で少なくとも23人の外国人の死亡が確認されたと発表されていた。

■「日本人9人が殺害された」との目撃証言

 日本のプラント建設大手、日揮(JGC Corporation)で働いていたアルジェリア人目撃者らは「日本人9人が殺された」と語った。

 目撃者らの証言によると、現地時間16日午前5時30分(日本時間同日午後1時30分)ごろ、従業員らを乗せて空港に向かっていたバスを武装勢力が襲撃した。このバスから脱出しようとした日本人3人が銃殺されたことに気付いた直後に銃声が聞こえ、従業員全員が恐怖にかられたという。

 武装勢力は残りの従業員らを居住区画に連れてき、そこで数百人の人質を取った。武装勢力の1人が強い北米なまりで「ドアを開けろ!」と叫んで発砲し、日本人2人を射殺した。居住区画では別の日本人4人の遺体も見たという。(c)AFP/Amal Belalloufi