【1月18日 AFP】オーストラリアのアマチュア探鉱者が16日、同国南部の町バララット(Ballarat)で重さ約5キロの天然の金塊を掘り当てた。各メディアが17日に伝えた。

 巨大金塊は、メルボルン(Melbourne)から110キロ離れたバララットの郊外にある、探鉱者が多く訪れる地域で見つかった。動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿された動画によると、発見者は手で持つタイプの金属探知機を使って地表から60センチ強の深さに埋まっていたこのY字型の巨大金塊を探し当てたという。

 動画を投稿したユーザー名「TroyAurum」氏は、まるで金属探知機を車のボンネットに近づけたかのような音がヘッドホンから聞こえたと発見者は語ったと書いている。

■予想価格は2800万円!

 発見者は、巨大金塊の買い手探しを町の金塊ショップ「マイニング・エクスチェンジ・ゴールド・ショップ(Mining Exchange Gold Shop)」に依頼。オーナーのコーデル・ケント(Cordell Kent)さんは、「ビクトリア(Victoria)州の金鉱地はもう掘り尽くされたと思っている人は多いが、(発見者)は過去に多くの人が探鉱してきた場所を粘り強く探し、その努力が報われた」と語っている。

 20年ほど前から金のビジネスに携わってきたというケントさんは、今回の金塊は自分が見た中では最も大きいものの1つだと語った。店にはこれまで800人ほどが金塊を売りに来ているが、100オンス(約2.8キロ)を超える金塊を探し当てた人は数人だけで、そんな大物が最後に見つかったのは遠い昔だという。ケントさんは金塊には30万豪ドル(約2800万円)を超える値が付くだろうと予想している。この人生に1度あるかないかの大発見をしたアマチュア探鉱者の男性は、匿名を希望しているという。

 バララットとその周辺地域は1800年代半ばのオーストラリアで起きたゴールドラッシュの中心地だった。当時の同国には一攫千金を狙う人々が大量に移住し、同国の経済を一変させた。(c)AFP