【1月17日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)は17日、女子シングルス2回戦が行われ、クルム伊達公子(Kimiko Date Krumm)は6-2、7-5でイスラエルのシャハー・ピアー(Shahar Peer)を破り、3回戦に進出した。

 現在42歳でクルム伊達は、ピアーをストレートで下し、四大大会(グランドスラム)では当時45歳のレネー・リチャーズ(Renee Richards)氏以来となる大会最年長選手の3回戦進出を果たした。

 クルム伊達が次の試合で勝利を収めれば、グランドスラムで4回戦進出を果たした史上最年長選手になる。

 1回戦で第12シードのナディア・ペトロワ(Nadia Petrova、ロシア)を退け、大会最年長勝利記録を更新したクルム伊達は、シンプルな生き方が選手生活を長続きさせる秘訣となり、周りの選手たちからのサポートも大きいと語っている。

「誰もが私に対する第一声で『クレイジーだね』と言うけれど、みんな私をサポートしてくれる」と話すクルム伊達は、自身が世界ランク最高位の4位まで上り詰めた全盛期の1990年代当時に比べると、テニス界は劇的に変化していると付け加えた。

「最近10年間でテニスのパワーとスピードがより増しています。試合前でも試合後でもジムでトレーニングしている選手をたくさん見かけるようになり、選手の練習量が増えている」

「10年前や20年前に比べると、女子テニスも力勝負になってきた。シュテフィ・グラフ(Steffi Graf)やマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)はテクニックで勝っていたけれど、今の選手はパワーとスピードで上回っている」

 3回戦でクルム伊達は、第17シードのルーシー・サファロワ(Lucie Safarova、チェコ)とセルビアのボヤナ・ヨバノフスキ(Bojana Jovanovski)の勝者と対戦する。(c)AFP