【1月16日 AFP】銃乱射事件が起きる一因はビデオゲームにあると主張する米国最大の銃ロビー団体、全米ライフル協会(National Rifle AssociationNRA)が13日、スマートフォン(多機能携帯電話)のiPhoneとタブレット端末iPad向けの射撃ゲームアプリをリリースしたことから、批判を浴びている。

 ゲームアプリ「NRA:射撃練習場(NRA: Practice Range)」は「NRAのモバイルの中心的存在」と銘打たれ、銃の安全性や法律関連の情報、NRAからの最新ニュースなどにアクセスすることができるアプリだ。

 ゲームでは、拳銃、ライフル、ショットガン、そして昨年12月の米ニュータウン(Newtown)小学校銃乱射事件で使われたのと同タイプのアサルトライフルなどを使うことができる。1分以内にどれだけの標的に弾を命中させられるかを競い、スコアはインターネット上で公開される。

 アプリストアのコメント欄には「これは何かの悪い冗談か?」とのコメントが寄せられた。「NRAは暴力的なゲームに責任があると批判していたのに、その1週間後にこれ?人が標的ではないけれど、たいした違いはない」

 だが、銃をめぐって二分する米国社会を反映して、このアプリに5つ星を付ける人々も多かった。「最高にかっこいい」とのコメントや「急いでダウンロードするべきだ。あいつらに取り上げられないうちに」とのコメントが投稿されていた。(c)AFP/Robert MacPherson