【1月5日 AFP】イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)に所属するケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)は、今後どれほど重要な試合であっても、人種差別的な暴言を受けた場合はピッチから立ち去ると表明した。

 4日に行われたプロ・パトリア(Pro Patria)との親善試合で人種差別的なあざけりを受けたボアテングは、抗議のためすぐさまピッチから立ち去ると、ACミランのチームメイトもそのあとに続いた。

 ボアテングは米CNNテレビのインタビューに対し、「親善試合だろうとリーグ戦だろうと欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)だろうと、どんな試合だろうと、またピッチから出ていくだろう。みんなも支持してくれると思うよ。怒ると同時に悲しかった。だからこれ以上プレーしたくないと言ったんだ。2013年だというのに、こういったことが耳に入るのは驚きだ。これまでこういったことは見聞きしてきたし、初めてじゃない。でも、僕は25歳だし、これ以上我慢できない」とコメントした。

 ACミランのオーナーを務めるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)氏は、この決断を支持しており、人種差別主義者が勝つことは許されないと断固とした姿勢を見せている。また、今後同様のことが起きた場合、ACミランの選手はいつでもピッチを後にするとしている。(c)AFP