【1月4日 AFP】およそ1000年前にユダヤ人が現在のアフガニスタンに居住していたことを示す手書きの古文書がイスラエルのエルサレム(Jerusalem)で3日、公開された。中世の中央アジアにおける、ユダヤ人コミュニティの存在を示す証拠が初めて日の目を見ることとなった。

 アラビア語やヘブライ語、ユダヤ・ペルシャ語などで書かれた多数の文書は今から約2年前、アフガニスタン北部の洞穴から偶然見つかった。同様の文書が発見された場所としては、イスラエルから最も遠い地となる。保存状態も洞穴内の乾燥した環境により極めて良好だったという。

 公開された古文書は29点。イスラエル国立図書館(National Library of Israel)がエルサレムで業者から入手し、3日に報道陣に公開した。

 館長のハガイ・ベン=シャマイ(Haggai Ben-Shammai)教授は、「11世紀の初めに、そこ(現アフガニスタン)に存在したユダヤ人の文化を物語る、これだけ多数の文書を手にするのは初めてだ」と語っている。(c)AFP