【1月2日 AFP】(一部更新)コートジボワールのアビジャン(Abidjan)で31日夜から1日未明にかけ、新年を祝う花火を見るために集まった人々が競技場の入り口付近に殺到し、窒息や人に踏まれるなどして少なくとも60人が死亡した。負傷者のうち49人は病院に搬送された。

 この事故の死者について軍の救難部門当局者は1日、少なくとも61人と報道陣に語っていたが、その後の政府発表では少なくとも60人とされた。

 事故は花火の終了後に起きたという目撃証言もあるが、原因ははっきりしていない。国営テレビRTIは、競技場前に複数の遺体が横たわっている映像を放送した。AFPの記者によると負傷者には多くの子供も含まれていた。

 アビジャンでの新年の花火は前年に続き2回目。大統領選後の混乱で2010年12月から2011年4月にかけて約3000人が死亡したコートジボワールでは、新年の花火はアラサン・ワタラ(Alassane Ouattara)大統領の下での国家再生の象徴と位置付けられていた。現場を訪れたワタラ大統領は2日から3日間を国の服喪期間にすると語った。(c)AFP/Evelyne Aka