【12月26日 Relaxnews】男兄弟が多い男性の精子は泳ぐスピードが速く、結果的に受精する確率が高くなるとの研究論文が、アジア男性病学会の公式ジャーナル「Asian Journal of Andrology」に掲載された。

 英シェフィールド大学(University of Sheffield)と米ブラウン大学(Brown University)の研究者らは、男性500人を対象にその受精率を調べ、精子の泳ぐスピードと男性の家族構成の間に相関性があることを発見したという。この発見は、受精率の高い男性の精子からは男児が生まれやすいという学説を支持するものである。

 研究チームのアラン・ペーシー(Allan Pacey)氏は、「男兄弟が多い男性の精子ほど泳ぐスピードが速く、結果的に受精率は上昇する。また男兄弟が多いということは、その両親が男児を産みやすい遺伝子を持っているということであり、その遺伝子は息子たちにも受け継がれている」と結論付けた。

 ただ姉妹の多い男性でもそう心配する必要はないようだ。また、女性に姉妹が多いことで受精率が高くなるかどうかについては調査していないという。

 研究チームを率いたブラウン大学の博士研究員、ジム・モスマン(Jim Mossman)氏は、19日の英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)に対し、「この研究結果は、男性不妊症の原因を突き止めるものではない。しかしながら、他の母集団(を対象にした調査)や人間以外の動物種でも同じ関連性が確認できるかを調べることは興味深い。同様に、女性の受精率についても同様の関連性を発見することはできるだろうか?」と語っている。(c)Relaxnews/AFPBB News