【12月25日 AFP】モロッコのアトラス(Atlas)山脈にある村落地域で、寒波が原因とみられる乳児の死亡が相次いでいる。

 地元住民などによると、中央アトラス(Middle Atlas)山脈にあるAnfgou村では21日朝、寒さの影響で激しい咳に苦しんでいた生後40日の乳児が死亡した。地元メディアの報道では、同地域では他にも4人の乳児が寒さが原因で亡くなったとされている。

 標高1600メートルに位置するAnfgou村は、首都ラバト(Rabat)から東南に350キロの山岳地帯にある。都市部から遠く離れたこの地域ではインフラがほとんど整備されておらず、冬には村へ続く道の多くが通行不能となる。生活用品は凍結した長い道をラバに運ばせなければいけないため、住民からは不満が噴出している。(c)AFP