【12月25日 AFP】南アフリカで死亡保険金詐欺のために遺体を「貸し借り」したとして35歳の女と葬祭業の男が逮捕された。同国警察が24日発表した。

 女は「アフィウェ・ヌトムベラ(Aphiwe Ntombela)」なる実在しない女性をでっちあげ、この女性名義で3社の死亡保険に加入し、合計で計1万1000ドル(約93万円)の死亡保険金を不正に手に入れようとした。

 逮捕された女は「アフィウェ・ヌトムベラ」名の出生証明書を偽造した上、掛け金もきちんと払っていたという。

 だが存在しない女性の遺体が必要になったところで女は困難に直面した。そこでダーバン(Durban)近郊の葬祭業経営者の男(42)に女性の遺体を貸してほしいと持ちかけ、男もこれを了承した。

 霊安室から持ち出した遺体で医師の死亡診断書を得ることには成功したものの、情報提供を受けた警察は2人を逮捕した。(c)AFP