【12月16日 AFP】エジプトの首都カイロ(Cairo)を含む10の県で15日、新憲法案の是非を問う国民投票が行われた。16日までに発表された非公式の出口調査によると、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領とイスラム勢力が承認する新憲法案は、過半数の支持を獲得したという。残りの県の投票は22日に行われる。

 カイロでは反対派がこの数週間、大規模デモを行って国民投票の中止を目指していたが、投票日直前に方針を転換し、新憲法案に反対票を投じるよう呼び掛けを行っていた。

 当局者などの情報をもとにした第1回投票の非公式出口調査によると、結果は、イスラム勢力が望んでいた地滑り的支持には遠く及ばないものだった。

 開票がほぼ終わった16日午前、モルシ大統領の自由公正党(Freedom and Justice Party)はウェブサイトで賛成が56.5%に上ったと発表。エジプトのメディアもほぼ同じ数字を報じている。

 第2回投票は22日に実施され、正式な開票結果はその後に発表される。(c)AFP/Samer al-Atrush