【12月15日 AFP】競泳、第11回世界短水路選手権2012(FINA Short Course World Swimming Championships 2012)第3日は14日、トルコ・イスタンブール(Istanbul)で男子200メートル個人メドレー決勝が行われ、米国のライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が1分49秒63の短水路世界新記録で優勝した。

 過去に11個の五輪メダルを獲得している28歳のロクテは、2010年12月のドバイ(Dubai)大会で自らが樹立した1分50秒08の世界記録を更新。前日の400メートル個人メドレーで優勝した瀬戸大也(Daiya Seto)が1分52秒80で2位に、ハンガリーのラースロ・チェー(Laszlo Cseh)が1分52秒89で3位に入った。

 ロクテは今大会ですでに素晴らしい活躍を見せており、この優勝で男子200メートル自由形、男子リレー4×100メートル、同4×200メートルに続く4つ目の金メダルを手にすることとなった。

 だがロクテはその後、会場の人々を驚かせる行動に出た。ロクテのサインをもらおうと辛抱強く待っていた10歳の少年に、金メダルを贈ったのだ。

「メダルはいつも人にあげています。私が泳ぐ大きな理由の1つはファンの存在なので、ファンには常に恩返しをしたいと思っています。メダルを自分で持ち帰っても、どうせ引き出しにしまったままになりますから。でもファンにあげたら宝物として大事にしてくれるでしょう。もらった人にとってその日は特別な日になるし、一生に一度の特別な出来事にさえなるかもしれない。小さな顔が笑うのを見られるのが、自分にとって全てなんです」

 ロクテは世界短水路選手権で18個の金を含む、通算27個のメダルを勝ち取っている。(c)AFP