【12月9日 AFP】債務危機やスキャンダルで昨年11月に辞任を余儀なくされたイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)前首相(76)が8日、総選挙に立候補して再び首相を目指す意向を表明し、ここ数週間飛び交っていた再出馬をめぐる憶測に終止符を打った。

 実業家で富豪のベルルスコーニ氏は、自身が率いる中道右派政党「自由国民(PDL)」の会合を9日に招集するとともに、以前連合を組んでいた「北部同盟(Northern League)」と協議を開始し、候補者一本化に向けた合意形成に乗り出した。

 ベルルスコーニ氏はミラノ(Milan)北部ミラネロ(Milanello)で記者団に対し、「勝つために出馬する」と明言。「スポーツや仕事、勉強で競争に臨んだ際にわたしは決して有利な立場ではなかったが、常に勝利してきた」と強い自信を示した。

 総選挙は来年3月または4月に行われると予想されているものの、具体的な日程は未定。様々な不備が指摘されている選挙関連法の改正もまだ合意されていない。(c)AFP