【12月6日 Relaxnews】豪カンタス航空(Qantas Airways)は5日、同社の運航する欧州航空機大手エアバス(Airbus)の超大型旅客機「A380」機内での無線インターネットアクセス提供計画の中止を発表した。乗客からの関心が低かったことを理由として挙げている。

 カンタス航空は9か月間に及ぶ無線接続の試験運用を前週末で中止した。試験運用期間、乗客は機内に持ち込んだ機器でインターネットに無線接続することができた。

 カンタス航空の声明によると、試験期間中におけるサービスの平均利用率は5%未満だった。「Wi-Fi(ワイファイ)サービスを利用した乗客からは高い評価があったものの、試験運用全体でのサービス利用率は、想定より低調だった。乗客が睡眠を優先する夜間の便では特に顕著だった」と広報担当者は述べている。

 A380を運航するフライトの大半は長距離を移動し、海上を飛行することも多いため、高品質なインターネット接続を提供するコストが割高になる。そのため試験開始当初は、ファーストクラスとビジネスクラスの乗客に無料で無線接続が提供されていたが、途中からは従量課金制となり、12ドル99セント(約1000円)~39ドル(約3200円)を利用者に請求していた。(c)Relaxnews/AFPBB News