【12月5日 AFP】(一部更新)フィリピン南部を台風24号(アジア名:ボーファ、Bopha)が直撃し、倒木や洪水に加え土石流で家屋が押し流されるなど、大きな被害が出ている。被害が明らかになるにつれて犠牲者の数は増え、5日までに115人の死亡が確認された。

 4日未明にミンダナオ(Mindanao)島東岸に上陸したボーファは、暴風雨で木々や電柱をなぎ倒したうえ、洪水被害をもたらし、約8万7000人が避難を余儀なくされた。

 ボーファは4日夜から勢力を弱めながら南シナ海(South China Sea)に向かっているが、依然として暴風雨を伴って西部パラワン(Palawan)島を横断しており、さらなる被害が懸念されている。

 ボーファは今年に入ってからフィリピンに上陸した16個目の熱帯低気圧。通常、フィリピンでは年に20個ほどの熱帯低気圧に見舞われる。

 フィリピンは昨年12月にも台風21号(アジア名:ワシ、Washi)がミンダナオ島を直撃し、死者は1200人を超え数十万人が家を失う大きな被害に見舞われている。(c)AFP/Jason Gutierrez