【11月30日 AFP】2000年7月に超音速旅客機コンコルド(Concorde)が仏パリ(Paris)郊外で墜落した事故で、仏裁判所は29日、事故原因を作ったとして米コンチネンタル航空(Continental Airlines)を有罪とした1審判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。

 この事故は、エールフランス航空(Air France)のコンコルドが仏シャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港を離陸直後に墜落・炎上し113人が死亡したもの。2010年に開かれた1審は、直前に同じ滑走路から離陸したコンチネンタル航空の旅客機DC10から脱落した金属片が事故を引き起こしたと認め、同航空を過失致死罪で有罪とし、罰金20万ユーロ(約1650万円)の支払いを命じていた。

 29日の控訴審では、同じく過失致死罪で有罪とされたコンチネンタル航空の整備士も逆転無罪となった。

 一方、並行する民事裁判では、事故によってエール・フランス航空のイメージが低下した責任はコンチネンタル航空にあるとして、100万ユーロ(約8260万円)の損害賠償を命じた1審判決を支持した。(c)AFP