【11月28日 AFP】12-13イタリア・セリエAは27日、第14節の試合が行われ、ラツィオ（SS Lazio）は3-0でウディネーゼ（Udinese）に勝利した。

　ヴラディミル・ペトコヴィッチ（Vladmir Petkovic）監督率いるラツィオは前半17分にアルバロ・ゴンサレス（Alvaro Gonzalez）が先制点を挙げると、さらに同31分にはミロスラフ・ クローゼ（Miroslav Klose）が自身の今季8点目となる追加点を挙げた。

　後半14分には途中出場のエルナネス（Anderson Hernanes）が3得点目となるダメ押しのゴールを決め、ラツィオは今季8勝目を挙げた。

　ラツィオは依然リーグ5位のままながら勝ち点を26とし、ライバルASローマ（AS Roma）には同3差をつけ、首位ユベントス（Juventus）を同6差で追いかけている。

　ウディネーゼがリーグ下位につけていることもあり、この試合の焦点はもっぱら、ラツィオの選手が身に着けていた「人種差別反対（No Racism）」というロゴが入った特別ユニフォームに注がれた。このユニフォームは、人種差別と暴力に対する抗議のメッセージをサポーターに送るために用意された物。

　ラツィオは10月に行われたヨーロッパリーグ2012-13（UEFA Europa League 2012-13）のトッテナム・ホットスパー（Tottenham Hotspur）戦で、ラツィオ側のサポーターが人種差別的な野次を飛ばしたとして、欧州サッカー連盟（UEFA）から罰金を課せられている。

　また、22日にはラツィオ対トッテナム戦の観戦のためイタリア・ローマ（Rome）を訪れていた10人のトッテナムファンが、パブで40人ものイタリア人に襲撃されるという事件が発生した。

　ラツィオのクラウディオ・ロティート（Claudio Lotito）会長はこの事態に衝撃を受けており、「このユニフォームを着ることで人種差別問題に対するクラブ側の見解を示すことが出来たら」とコメントしている。(c)AFP