【11月27日 AFP】1912年に英豪華客船タイタニック(Titanic)号を北大西洋の海底に沈めた「犯人」の可能性がある氷山の写真が来月、米国で競売に掛けられる。

 米ニューハンプシャー(New Hampshire)州アマースト(Amherst)の競売会社RRオークション(RRAuction)は26日付のウェブサイトの発表で、台紙に貼られたこの白黒写真に写っている巨大氷山は、タイタニック号の乗組員2人が描いた氷山のスケッチと「不気味なほど似ている」と述べている。

 写真は、別の船舶「イートニアン(Etonian)号」のW・F・ウッド(W.F. Wood)船長により事故の2日前に撮影された。RRオークションの説明によれば、撮影場所は「タイタニック号の沈没地点から氷山の移動速度で2~3日の距離」で、「とても特徴的な楕円形をした巨大氷山が写っている」という。12月13日~16日開催のオークションに出品される予定で、同社は8000~1万ドル(約65万~82万円)での落札を予想している。

 不沈とうたわれていたタイタニック号は、イングランド・サウサンプトン(Southampton)から米ニューヨーク(New York)に向けた初航海に出港した後、1912年4月14日の夜に氷山に衝突。3時間もたたずに海の底へと沈み、約1500人が命を落とした。(c)AFP