【11月26日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)が25日、7位で終えた12F1最終戦ブラジルGP(Brazil Grand Prix 2012)を最後に現役生活に別れを告げた。

 21年の競技生活で通算91勝を挙げ、ドライバーズタイトルを7度獲得した43歳のシューマッハは、序盤でタイヤがパンクするアクシデントに見舞われながら巻き返し、最後のレースでポイント獲得圏内の7位に入った。

 アクシデントとクラッシュが相次いだレースで、シューマッハは序盤で順位を下げながら一時は6位まで盛り返したが、同郷の良き友人で、今シーズンの年間王者を獲得したレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)に抜かれて7位に終わった。

 シューマッハはレースについて「良い終わり方だと思う。完走できたし、ベッテルは3連覇を達成した。友人としてとても誇りに思うし、今後が楽しみだ」とコメントした。

「今は感情を抑えきれないというほどじゃない。多分、あとで一杯やってメカニックたちと抱き合ったらもっと感傷的な気分になるだろうけど、今はF1引退後の人生を楽しみにしている」

「私は諦めの悪い性格だったし、それにいつだって乗り越える努力をして、運よくそれが実を結んできた。例えば2003年は苦しんだが、あの時も最終戦で1ポイントを獲得して何とかドライバーズタイトルを取ることができた」

 シューマッハはまた、メルセデス「復帰後」の自身のキャリアについて、楽しかったとコメントしている。

「素晴らしい時間を過ごさせてもらった。興奮する瞬間も厳しい場面も、ともに何度も味わってきた。何よりも素晴らしかったのは、自分の中でも最も厳しかった3年の間に周囲の支えを多く感じられたことだ。いつも私を支えてくれるファンたちがいた」

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