【11月24日 AFP】12-13フィギュアスケートGPシリーズ第6戦NHK杯(NHK Trophy 2012)は23日、宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで行われ、男子シングル・ショートプログラム(SP)では羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が95.32点で首位に立った。

 2位には87.47点で高橋大輔(Daisuke Takahashi)、3位には86.23点でスペインのハビエル・ フェルナンデス(Javier Fernandez)がつけた。村上大介(Daisuke Murakami)は負傷のため途中棄権に終わった。

 羽生は地元、宮城で4回転ジャンプ、トリプルアクセル、3-3回転のコンビネーションをクリーンに決め、自らが12-13フィギュアスケートGPシリーズ開幕戦スケート・アメリカ(Skate America 2012)で樹立したSP世界歴代最高得点の95.07点を塗りかえた。スケートアメリカではフリープログラムで転倒し、総合2位で終わった羽生は、前回の高得点が偶然ではなかったことを証明できて満足していると語った。

 2010年世界ジュニア選手権(World Junior Championship)覇者の羽生は、仙台出身の17歳。東日本大震災の影響で地元のスケートリンクが使用不可能となった為、別の場所でトレーニングを続け、震災以降、約60公演のアイスショーに出場した。2011年のロシア杯(Cup of Russia 2011)で初のGPを制覇した後、今年3月には世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2012)では銅メダルを獲得している。(c)AFP