【11月23日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)市内の飲食店で22日未明、サッカーヨーロッパリーグ2012-13(UEFA Europa League 2012-13)のラツィオ(SS Lazio)対トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦の観戦に訪れていたトッテナムの外国人サポーター10人が、ラツィオのファンとみられる一団に襲われる事件があった。

 目撃者によると、英国人9人と米国人1人の10人がパブ「ドランクン・シップ(Drunken Ship)」にいたところ、マスクをつけた40人ほどのイタリア人が襲ってきたという。襲われた10人のうち7人が病院に運ばれ、そのうち刺されてけがの程度がひどかった1人が入院した。警察は犯行グループのうち、20~45歳とみられる6人を拘束したと発表した。

 パブのオーナーは、犯行グループは店の2つ目の出口をふさぐなど非常に組織的だった上に催涙ガスまで持っていたので、計画的な犯行だと思うとスポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)に語った。

 ローマでは、1984年のUEFA杯決勝でリバプール(Liverpool FC)がASローマ(AS Roma)を下した後にリバプールサポーターが刺された事件に続き、リバプール、ミドルスブラ (Middlesbrough FC)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のファンがたびたび地元のASローマとラツィオのファンから暴力を受けており、イングランドからやってくるサッカーファンにとって危険な街という悪評が立っている。(c)AFP