【11月22日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)の監督を解任されたロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)氏が21日、同クラブを率いた自身の誇りについてコメントした。

 ディ・マッテオ氏が監督に就任した11-12シーズン、チェルシーはクラブ史上初の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇とFAカップ2011-12(FA Cup 2011-12)の2冠を達成した。

 しかし、直近の公式戦8試合を通じて2勝しか挙げられず、20日に行われた欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)グループリーグ第5節のユベントス(Juventus)戦に3-0で敗れた直後に、ディ・マッテオ氏の解任が発表された。チェルシーはこの敗戦によりグループリーグ敗退の瀬戸際に立たされている。

 リーグ・マネージャーズ協会(League Managers' Association、LMA)を通じて発表された声明でディ・マッテオ氏は、「かつて選手として身を捧げ、私の心に寄り添っていたクラブの監督に指名された時は大変な名誉を感じました」と語っている。

「在任期間中にクラブにもたらした数々の成功、トロフィーに対してはとても誇りに思っています」

 チェルシーに所属していた現役時代に2度のFAカップ制覇に貢献しているディ・マッテオ氏は、「ミュンヘン(Munich)で初となるチャンピオンズリーグのトロフィーを掲げたことはクラブ史上最大の快挙であり、元選手として、監督として、私にとっても間違いなくキャリアを代表する瞬間でした」と振り返った。

 チェルシーのオーナーであるロシアの富豪、ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏は、2003年にクラブを買収して以降、7人の監督を解任している。

 現在スペイン1部リーグのレアル・マドリードで指揮官を務めるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、欧州最高峰のタイトルを逃し、2007年にアブラモビッチ氏によっての監督の座を追われた。

 欧州チャンピオンズリーグ2012-13グループリーグ第5節、マンチェスター・シティ(Manchester City)戦を1-1の引き分けで終えた後、英スカイスポーツ(Sky Sports)のインタビューに応じたモウリーニョ監督はディ・マッテオ氏の解任に関して「それがサッカーだ」とコメントを残した。

「誰であろうと監督が解任されたと聞くのはつらいものだ。誰だっていい気持ちはしない。それでも私のチェルシーへの思いは変わらないし、誰が監督になってもサポートする気持ちはそのままだ。次の監督に対してもそれは変わらない」。(c)AFP