【11月22日 AFP】イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)、リーズ・ユナイテッド(Leeds United)のケン・ベイツ(Ken Bates)会長は21日、中東を拠点とする投資銀行GFHキャピタル(GFH Capital)へのクラブの売却を12月21日までに完了すると発表した。

 2005年に資金難に陥っていたリーズ・ユナイテッドを買収した現在80歳のベイツ氏は、売却の第一段階が完了したことに加え、新経営陣への移行業務を補佐するため自身が今シーズン終了まで会長職にとどまることを発表した。

 イングランドにはオーナー変更に伴って財政不安、あるいは深刻な混乱状態に陥っているクラブもあるが、ベイツ氏は、今回の売却ではそれと同じ轍は踏まないことを強調した。

「ブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)やポーツマス(Portsmouth FC)など恵まれなかったクラブのようにではなく、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のように変わっていくことを期待して欲しい」

 リーズ・ユナイテッドは1970年代初頭から半ばにかけてはイングランド有数の強豪クラブだったものの、現在ではチャンピオンシップリーグの18位にとどまり、1部リーグに相当するプレミアリーグからは遠ざかっている。

 一部サポーターには不人気なベイツ氏は、以前はチェルシー(Chelsea)を保有していたこともあり、そのチェルシーをロシアの大富豪ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏へ売却した18カ月後にリーズ・ユナイテッドを買収した。

 GFHキャピタルは、バーレーンの投資銀行ガルフ・ファイナンス・ハウス(Gulf Finance House)の子会社で、専門とする投資分野で「成長企業」とされる株式非公開の投資会社。(c)AFP