【11月22日 AFP】ローマ法王庁(バチカン)の文化評議会議長(文化相に相当)を務めるジャンフランコ・ラバジ(Gianfranco Ravasi)大司教は21日、ラテン語を教えるアカデミーを新設することをマイクロブログのツイッター(Twitter)へのラテン語の投稿で発表した。ラバジ大司教は、熱心なツイッター・ユーザーとして知られる。

「Hodie una cum Ivano Dionigi novam aperiemus academiam pontificiam latinitatis a Benedicto conditam, hora XVII, via Conciliationis V.」
(今日、わたしたちはイバノ・ディオニジ(Ivano Dionigi)氏とともに、ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)の意向により、17時からコンチリアツィオーネ(Conciliazione)通り5番地で法王庁ラテン語アカデミーを開講します)

 ディオニジ氏はラテン語の専門家で、新アカデミーの会長に就任する。新アカデミーでは神学校などのカトリック系機関でラテン語の読み書きや会話を普及させることを目指す。

 ベネディクト16世は今月、ラテン語の知識を持ったカトリック聖職者や信者が急激に減少していることを憂慮し、ラテン語・文化の研究新興のためのアカデミーを設立する方針を明らかにしていた。ラテン語はバチカンの公用語だが、現在ではカトリックの式典でもめったに使用されない。ベネディクト16世は就任以来、教会内の分裂への対処としてラテン語の使用拡大を推進している。(c)AFP