【11月22日 AFP】アルゼンチンのラプラタ自然科学博物館(Natural Sciences Museum of La Plata)は20日、古生物学者らが3400万年前に南極大陸に生息していた全長2メートルのペンギンの化石を発見したと発表した。

 同博物館の研究者によると、「身長、体重ともに、現在までに確認されている中で最大のペンギン」だという。これまでに最大とされていたのは、身長1.2メートルほどになるコウテイペンギンだった。

 研究主任のマルセロ・レゲロ(Marcelo Reguero)氏は、今回の発見により「現代のペンギンの祖先についてより詳しい高度な研究が可能になる」と話している。研究チームは、来夏に実施される次回の南極探検で、今回発見したのと同じ種類のペンギンの化石を探し、骨格や動き方などについて詳細な情報を得たい考えだ。

 過去の発見から、先史時代のペンギンは現代のペンギンに特徴的な白と黒の羽ではなく、赤褐色と灰色の羽毛が生えていたことが示されている。(c)AFP