【11月21日 AFP】元サッカーフランス代表監督のレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)氏が20日、代表チームを率いた激動の6年間を振り返る回顧録の発表を前に心境を語った。

 60歳のドメネク氏は21日に控える回顧録『Tout Seul(孤独)』の刊行を前にコメントし、「当時は何か言いたいことがあっても言えなかったが、今は開放された気分だ」と心境を明かした。

「これは1つの物語であり、私の物語だ。私は自分の見たもの、自分の体験を語りたかった。いつかはすべきことだし、これが私にとってのあの6年間の真実だ」

 ドメネク氏は回顧録の中で何人かの選手を非難し、とりわけ、最近フランス代表の試合よりも所属するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の試合が大事だと語ったフランク・リベリ(Franck Ribery)に対しては、「リベリは傷つきやすいスターという態度をとってチームに毒をまき続けた」と厳しい言葉を浴びせている。

 また2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)期間中にドメネク氏に暴言を吐き、チームから追放されたニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)については、0-2で敗れたメキシコ戦後にアネルカとウィリアム・ギャラス(William Gallas)が冗談を言い合っていたことに言及し、「アネルカはグループをだめにする。意識が低すぎだ」と述べている。

 その他にも同書には、マンチェスター・シティ(Manchester City)のサミル・ナスリ(Samir Nasri)に対して「自己中心的」、レアル・マドリード(Real Madrid)のカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)対しては「尊大」といった批判の言葉が並んでいる。(c)AFP