【11月21日 AFP】人間の頭骸骨などを自宅に保有し、性的な目的に使用したとして、スウェーデンの女(37)が20日、起訴された。

 検察官の起訴状によると、この女はヨーテボリ(Gothenburg)の自宅アパートに少なくとも頭骸骨6つと脊柱、それに「その他の大量の骨」を保有し、「さまざまな性的行為に」使用していた。証拠品の中には「私の死体への性愛」、「私の初体験」と題された2つのCDが含まれる。また、女の自宅の隠し部屋からは遺体安置所で撮られた写真やドリル、死体を運ぶための袋が見つかった。アパートからは遺体安置所のアクセスコードも発見されたという。

 検察の起訴状によるとこの女は今年の夏、スウェーデン中東部ウプサラ(Uppsala)在住の人物に頭蓋骨3つと脊柱1本を売ったという。だが、スウェーデン通信(TT)が報じたところでは、警察は女が墓を掘り起こすことに関与した証拠は見つからなかったとしている。

 女は9月に逮捕され、11月20日にヨーテボリの地方裁判所で「死者の平穏を乱した」罪で起訴された。スウェーデンでこの罪は最大2年の禁固刑になる可能性がある。検察当局によると、女は頭骸骨などを自宅に保有していたことを認めたが、不正を働いたことについては否定している。

 スウェーデンの日刊紙Goeteborgspostenが報じたところでは、女は数年前、インターネットのフォーラムに「私のモラルが私の限界を決めた。何か起これば罰を受ける用意はできている。それだけの価値はある」と投稿していた。また、交際中であることも明かし、「死んでいても生きていても、私は彼のような男性が欲しい。彼は私に性の喜びも教えてくれた」と語っていた。予備的な司法精神鑑定では女に刑事責任能力があるとの結果が出た。(c)AFP