【11月16日 AFP】新作主演映画『Bullet to the Head』のプレミア上映会のために伊ローマ(Rome)を訪れた米俳優シルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)が14日、人気アクション映画『ランボー(Rambo)』シリーズ続編制作の可能性について発言した。

 記者会見でスタローンは「私がまだ引退しないのはランボーのせいさ。あいつには帰る家がない。だから戦場が必要なんだ。そこが、あいつの死に場所になる」と述べ、シリーズの続編制作をにおわせた。

 だが1982年から2008年の間に制作されたシリーズ4作品の中で、ベトナム戦争帰りの屈強な主人公ランボーを演じたスタローンもすでに66歳。「体が(アクションに)持ちこたえれば良いのだが。でなけりゃ、リウマチと戦うランボーになってしまうからね」とも語った。
 
 ウォルター・ヒル(Walter Hill)監督の新作『Bullet to the Head』は、1980年代テイストのアクション映画で、共にパートナーを殺された雇われ者の殺し屋ジミー・ボボ(スタローン)とIT通の堅物警官が復讐のためにタッグを組むというストーリーだ。警官役はサン・カン(Sung Kang)が演じる。

 この作品で主人公を演じたスタローンは、若い世代のためにボクサーのロッキー(Rocky)や戦士ランボーに続く新しいヒーロー像を創造できたと思うと述べ、「ランボーは陰のある人間。一方、ロッキーは常に前向きな人間で2人とも両極端な人物だ。(新作映画の)ジミーは陰と陽の両面を持ち合わせた人間で、今の時代には彼のようなキャラクターが合うんじゃないかな」と続けた。

 またイタリア系米国人であるスタローンは、同国の由緒ある映画撮影所であるチネチッタ(Cinecitta)を「映画界における象徴的な撮影所」と称え、直面する財政危機からの救済を訴えた。「イタリア政府、そして映画を愛する全ての人たちならば(チネチッタを)救えるはずだ。あなたたちならできる。そうすれば(チネチッタは)さらに強力なものとなるはずだ」

(c)AFP