【11月15日 AFP】野田佳彦(Yoshihiko Noda)首相は14日に国会で行われた党首討論の中で、衆議院を16日に解散する意向を示した。

 野田首相は、自民党(Liberal Democratic PartyLDP)の安倍晋三(Shinzo Abe)総裁との党首討論の中で、衆議院の定数削減を来年の通常国会までに実現することを確約するならば、16日に衆議院を解散してもよいと述べた。安倍氏は党首討論後に、野田首相の提案に協力する姿勢を示した。これを受けて、衆議院選挙を12月4日公示、16日投票とする日程が決まった。

 民主党は2009年に政権の座に着いたが、政策のブレと貧弱なリーダーシップに苦しんできた。特に野田政権で消費税を増税する法律が成立したことに多くの有権者が怒っていることから、衆院選は民主党にとって悪い結果になると考えられている。

 しかし、さまざまな立場の議員が所属する自民党は民主党の不人気を利用しきれずにいる。東京都知事を最近辞職した石原慎太郎(Shintaro Ishihara)氏の太陽の党(Party of the Sun)や橋下徹(Toru Hashimoto)大阪市長が代表を務める日本維新の会(Japan Restoration Party)など最近出てきた小政党による、混乱した連立政権になるのではないかという見方も多い。(c)AFP/Hiroshi Hiyama