【11月13日 AFP】ペルシャ湾岸諸国6か国が加盟する湾岸協力会議(Gulf Cooperation CouncilGCC)は12日、11日に発足が合意されたシリア反体制派の統一組織「シリア国民連合(National Coalition of Forces of the Syrian Revolution)」をシリア国民の正統な代表者として承認した。

 シリア国民連合を承認したのはGCC加盟国のバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の6か国が初めて。GCCのアブドル・ラティフ・ビン・ラシッド・ザヤニ(Abdul Latif Bin Rashid al-Zayani)事務局長は、「権力の速やかな政治的移譲に向けた一歩になること」を希望してGCCはシリア国民連合を支持すると述べた。

 シリア反体制派は11日、武器を入手したイスラム聖戦グループがシリアの反体制蜂起を乗っ取るのではないかという米国の懸念に対応すべく、武装勢力全体の指揮を執る新しい最高軍事評議会を設置することなどで合意していた。

■アラブ連盟も承認

 またアラブ連盟(Arab League)も12日、エジプトのカイロ(Cairo)で開いた外相会議後に、シリア国民連合を「シリアの反体制派を正当に代表する、アラブ連盟の主要な対話相手」として承認するという声明を発表した。

 しかし、アラブ連盟関係者によるとイラクとアルジェリアはこの声明に留保を表明し、アラブ諸国の間に意見の不一致があることをうかがわせている。(c)AFP/Murad Murad