【11月12日 AFP】クウェートで10日、制憲50周年を祝って首都クウェート市(Kuwait City)で打ち上げられた7万7282発の花火が世界最大であるとして「ギネス世界記録(Guinness World Records)」に認定された。

 海沿いの道路を埋め尽くした数万人が見守る中、1500万ドル(約12億円)が投じられた花火とレーザー光線によるショーは、約1時間にわたり続いた。
 
 クウェートは1962年11月11日、故アブドラ・サレム・サバハ(Abdullah al-Salem al-Sabah)首長が憲法の発効を宣言し、アラブ湾岸諸国の中で憲法と国民議会を持つ初めての国家となった。

 以来50年の間、議会は9回解散しているが、このうち6回は2006年以降に起きている。また1970年代から80年代にかけ2回、憲法の条項が複数停止したため議会が計11年間停止した。

 一方、制憲50周年の祝典の裏では、選挙制度の変更をめぐって政府と野党とが対決する政治のこう着状態が続いている。

 野党側は、変更が憲法違反であるうえ、12月1日に行われる議会選の結果に政府の介入を認めるものだとして反対の立場を崩していない。前月には、野党が主催した抗議デモの参加者約150人が警察と衝突、負傷している。(c)AFP