【11月5日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2012)は4日、フランスのパリ(Paris)でシングルス決勝が行われ、大会第4シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)は6-4、6-3でポーランドのイェジ・ヤノヴィッツ(Jerzy Janowicz)を下し、スペイン人選手として初の大会制覇を遂げた。

 30歳のフェレールは、これまで4度準優勝に終わっていたATPマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)の大会で初優勝を果たして今シーズン7つ目のタイトルを獲得し、5日から開幕する今シーズン最後の大会となるATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2012)への理想的な準備を整えた。

 一方のヤノヴィッツは、これまでチャレンジャー大会でも2回戦前後で敗退することが多く、権威ある大会への初出場を果たしておとぎ話のような快進撃を続けていたが、最後は不本意な結果となった。

 ヤノヴィッツは決勝進出の途上で全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)覇者のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)をはじめとする強豪を破り、2001年のマスターズ・シリーズ・ハンブルク大会(Masters Series Hamburg 2001)を制したアルベルト・ポルタ(Albert Porta)以来となる予選から勝ち上がっての優勝を目指していたが、フェレールはそれを許さなかった。

 21歳のヤノヴィッツはサービスから崩れ、ダブルフォールト6回を記録し、ファーストサーブの成功率は57パーセントにとどまった。対するフェレールは第1セットでセットカウントを5-4とするブレークを奪うと、第2セットもすんなりとものにし、1時間半をかけずに決着をつけた。(c)AFP