【10月25日 AFP】(一部更新、写真追加)ブラジルの20歳の女子大学生が、オーストラリア人監督によるドキュメンタリー映画の中での「初体験」をインターネット競売にかけ、78万米ドル(約6200万円)で日本人男性が「落札」した。

 映画『Virgins Wanted(処女/童貞求む)』のウェブサイトによると、このブラジル人学生はカタリーナ・ミリオリーニ(Catarina Migliorini)さん(20)。オークションにはブラジルを中心にオーストラリア、米国、インドなどから15人の入札があり、日本人男性の「Natsu(ナツ)」氏が24日夜、落札者となったという。

 一方、この競売では男性の「初体験」も売りに出されたが、シドニー(Sydney)在住の学生アレックス・ステパノフ(Alex Stepanov)さん(21)の落札価格は3000米ドル(約24万円)だった。落札者はブラジル人女性だという。

 25日の豪メディア報道によると、ミリオリーニさんは航空機でオーストラリアへ向かうナツ氏の元に「届けられ」、初体験の前と後にインタビューを受けるという。

 監督のジェーソン・シゼリー(Jason Sisely)氏は、豪報道サイトNinemsnに対し「オークションは昨夜、終了した。カタリーナはものすごくはしゃいでいる。ネットでブラジルにいる家族に伝えたところ、みんなも祝ってくれているそうだ」と語った。

 ミリオリーニさんの初体験喪失は今後数週間以内に予定されており、行為は「最後」まで行われるが、撮影はされない。また映画の宣伝効果とプライバシー保護のため場所は公開しないという。

 シゼリー監督は2009年に今回のドキュメンタリー映画の制作に着手した。シドニー(Sydney)やメルボルン(Melbourne)の街中に「Virgins Wanted」とのポスターが貼り出されると、世界中から大きな非難が浴びせられた。

 英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)によると、ミリオリーニさんに対しても「売春婦と変わらない」と批判が集まっている。しかし当のミリオリーニさんは同紙に、次のように反論している。

   「これはビジネスだと思ってます。旅行をする機会が得られて、映画にも出演でき、それにボーナスまでつく」「人生に1度こういうことをしたからって、売春婦だというわけじゃない。素晴らしい写真が1枚撮れたからって、プロの写真家にはなれないのと同じでしょう」 (c)AFP