【10月25日 AFP】大都市ニューヨーク(New York)マンハッタン(Manhattan)島にありながら緑豊かな公園セントラルパーク(Central Park)の管理団体に、著名投資家ジョン・ポールソン(John Paulson)氏が1億ドル(約80億円)を寄付することが明らかになった。
 
 ヘッジファンド運営会社、ポールソン&カンパニー(Paulson & Co.)の経営で財を成したポールソン氏は23日、セントラルパーク内のベセスダの噴水(Bethesda Fountain)前で、同公園の管理団体セントラルパーク・コンサーバンシー(Central Park Conservancy)への寄付を発表し、ニューヨークで最も重要な文化保護団体の1つである同団体に貢献できることをとても光栄に思うと語った。

 広大な敷地に芝生の広場や森、池などがあるセントラルパークは、「ニューヨークの肺」とも呼ばれる市民の憩いの場だ。

 1970~80年代のセントラルパークは管理も不十分で公園内で発生する犯罪も多かったが、徐々に現在の素晴らしい状態を取り戻した経緯があり、セントラルパークはニューヨークの豊かさを体現する、ある種の指標ともなっている。

 ポールソン氏の寄付について、セントラルパーク・コンサーバンシーは同団体や公営公園への寄付として史上最高額であるだけでなく、ニューヨーク市の文化団体に対するものとしても過去最高規模の金額であることを明らかにし、年間の来園者が4000万人を超え、セントラルパークが訪問者数でもニューヨーク市最大の文化機関となったタイミングでのポールソン氏の寄付に謝意を示した。(c)AFP