【10月19日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)のタロンガ動物園(Taronga Zoo)で19日、アジアゾウ担当の飼育員がゾウとオリ内部の柱との間に挟まれる事故が起きた。女性飼育員は直ちに病院に搬送されたが、胸部などに大けがを負い重体だという。

 動物園側によると、事故はゾウの訓練中に起き、40代の女性飼育員が負傷した。近くにいた飼育員2人が女性の叫び声を聞き現場に駆けつけ、女性からゾウを引き離したという。

 また医療関係者は、救急隊員が駆け付けた際、女性には意識が無く心肺も停止していたが、蘇生処置を施し近くの病院へと搬送したと説明した。

 事故を起こした雄のアジアゾウ「パティハーン(Pathi Harn)」は2010年に同園で生まれた。誕生当初は死産の可能性が高く、奇跡が起こらない限り生きて生まれては来られないと言われていたが、「奇跡のゾウ」として当時のメディアをにぎわせたこともある。誕生直後の歩き方がぎこちなかったことから、「ミスター・シャッフルズ(Mr. Shuffles)」の愛称で親しまれていた。

 同動物園のキャメロン・カー(Cameron Kerr)園長によれば、負傷した女性飼育員は、このゾウの世話を誕生当初から担当していたという。動物園側は直ちに事故の調査を開始したが、事故が起きた原因については今のところ分からないとしている。

 同動物園では2010年、アシカショーで11歳の男の子がアシカに襲われる事故が起きている。(c)AFP