【10月17日 senken h】全国のセレクトショップバイヤーからの投票を元に、シーズンに日本でもっとも活躍したファッションブランドを選定する「senken h セレクトショップアワード」。vol.2はメンズ、「定番」「名品」が多くノミネートされた。

□デザイナー部門
■カジュアル・リアルクローズ

1位 レミ・レリーフ(REMI RELIEF
2位 メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ
メンズのデザイナー「カジュアル・リアルクローズ部門」でトップになったのは日本ブランド「レミ・レリーフ」。古き良きアメリカンビンテージの世界を大人の洗練されたフォルムに仕上げ、多くの店頭でヒットを続けている。次いでパリ発「メゾン キツネ」。トラッドを遊び心あふれるキャッチーなデザインでアレンジするスタイルで常にヒットを飛ばす。

■ハイファッション・ラグジュアリー
1位 トム・ブラウン(Thom Browne
2位 バレンシアガ(Balenciaga
セレクトショップでもっとも人気のハイファッション・ラグジュアリーブランドのトップは「トム・ブラウン」。高価格品が売れにくい時代の中でも、常に店頭で高い人気を保つデザイナーブランドとして、安定感が高い。2位は「バレンシアガ」。言わずもがなの名門ブランドが今年は改めてヒット。人気のバッグやシューズをキーにトータルルックでの注目も集め、今後が楽しみなブランドだ。

□アイテム部門
■アウター
1位 モンクレール(MONCLER
12年春夏にもっとも人気だったブランドをカテゴリーごとに選定するヒットアイテム部門。アウターでは、王者「モンクレール」が変わらない強さでトップをキープ。看板アイテムのダウンだけでなく、ナイロンアウターなどのヒットで春夏もモンクレール人気は磐石。

■トップス
1位 ボリオリ(BOGLIOLI
ジャケットのイタリア「ボリオリ」も定番ブランドの力を今シーズンも安定して発揮した。メンズのドレスウエア市場で長く人気を獲得し続けるイタリアンクロージングブランドの力は変わらず。スポーティーな大人のテーラードジャケットを提案し続け、メンズウエア市場を盛り上げる。

■ボトム
1位 インコテックス・レッド(INCOTEX RED
チノパンブームの火付け役となったイタリアブランド「インコテックス・レッド」。スラックスの「インコテックス」のカジュアルラインとしてスタートして、大人のメンズ服にラフなチノパンブームを引き起こした力は今年も健在だ。惜しまれつつ今秋冬でレッドラインは終了するが、インコテックスの次の一手が注目される。

■シューズ
1位 ジミー チュウ(JIMMY CHOO
2位 リビエラ(Rivieras
「ジミー チュウ」がレディスと2冠。メンズは11年秋冬スタートから2シーズンでトップブランドに。スタッズを使ったクールなブーツ、ストリートモードな雰囲気のスニーカーからシックなドレスシューズまで、メンズ・レディスともにハイファッション市場をリード。2位は昨夏も大ヒットしたフランスの「リビエラ」。大人も履けるスリッポンタイプのリゾートテイストのスニーカーが4900円の価格で、今年もブレーク。

■バッグ
1位 バレンシアガ(Balenciaga
「バレンシアガ」がメンズバッグでは初のトップに。デザイナー部門でも注目を集めたが、バッグではナンバーワンの評価を得た。カラフルでグラフィカルなデザインのバッグは、メンズトレンドを象徴するグッズとして、ファン層を広げている。トータルコレクション全体で、楽しみなブランドだ。

■アクセサリー
1位 チャンルー(CHAN LUU
「チャンルー」もレディスに続いて2冠。アクセサリー市場では圧倒的な「キング」の存在だ。とくにメンズの人気は圧巻で、多くのセレクトショップバイヤーがダントツのリスペクトをしている。ブレスレットだけでなくアンクレットにもデザインを広げ、これからもまだまだファンを広げていきそう。

■ファッショングッズ
1位 トム フォード アイウェア(TOM FORD EYE WEAR
ファッショングッズで今年の春夏にもっとも人気だったのは、昨年に続いて「トム フォード アイウェア」。夏場のサングラスでは常に一番人気との声が集まった。トム フォード好きの男性ファンは多く、そのエントリーアイテムとして、また日差しの強まる日本の夏のファッショングッズとして、トム フォードのアイウエアが活躍している。

□新人賞
1位 エミリアーノ・リナルディ(EMILIANO RINARDI
イタリア・トスカーナ発、元エンジニアのデザイナーが作る「エミリアーノ・リナルディ」が選出。10年にレディスがスタート、ビンテージライクな生地とパターンをモダンなシルエットに落とし込むテクニックで話題に。昨年からはメンズラインをスタートし、イタリアのメンズウエアの総合展「ピッティ・ウォモ」ですぐさま新人賞を得た実力派。日本でも、その実績通りに新人賞を獲得した。

□傑作ブランド
1位 オールデン(ALDEN
傑作ブランド部門は昨年に続いて米国のシューズ「オールデン」が定位置をしっかりキープ。コードバンを使い半世紀以上作り続ける紳士靴を中心に、米国本社の生産が追いつかないほど世界的にもヒットが続く。日本でも入荷待ちのファンが後を絶たず、セレクトショップバイヤー自身もとりこにする、傑作ブランドを体現する存在だ。 (c) senken h

【関連情報】
senken h 127<特集ページ>