【10月5日 AFP】11月の米大統領選でバラク・オバマ(Barack Obama)大統領に挑戦する共和党候補のミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事が3日夜に行われた第1回目のテレビ討論で行った発言が話題を呼んでいる。

 テレビ討論会でロムニー氏は、米公共放送PBSの予算も削減すると断言。討論の司会を務めたPBSのニュースキャスター、ジム・レーラー(Jim Lehrer)氏に向かって、「悪いね、ジム。だがPBSへの補助金は停止するつもりだ」と語りかけ、「他にもやらなければならないことがある。PBSは好きだし、ビッグバード(Big Bird)も気に入っている。実は、君(レーラー氏)のことだって嫌いじゃないんだ」と理解を求めた。

 ビッグバードは、米国の子ども向け教育番組「セサミストリート(Sesame Street)」で人気のある黄色い鳥のキャラクターだ。

 討論会でオバマ氏はロムニー氏のこの発言に特に反応しなかったが、ツイッター(Twitter)では、「不景気もここまできたか。ビッグバードも失業するなんて」「きっとロムニーは野球のバットを持ったよちよち歩きの子供の集団に襲われるぞ」などとの書き込みが相次いだ。

 テレビ討論翌日の4日、オバマ氏はウィスコンシン(Wisconsin)州マディソン(Madison)で開いた選挙集会で、「彼はウォールストリート(Wall Street)の規制を無くそうとしているが、セサミストリートを締め付けようとしている」とロムニー氏を批判した。(c)AFP