<MODE PRESS特別講義>最旬!マリアージュ論:第2回「秋ロゼのススメ」
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【10月1日 MODE PRESS】ふんわり柔らかいピンク色が、華やかさと安堵感をもたらしてくれるロゼワイン。欧米のロゼワインブームを受けて、日本でもここ最近ロゼへの関心が高まってきたようです。どちらかというと「初心者向けのお手頃ワイン」のイメージが強かったロゼですが、食が多様化してきた今、食事とのマリアージュにおけるパートナーとして、積極的に選ばれる機会が増えてきました。
そんな日本で、ロゼワインが最も活躍する時期が、お花見シーズン。ワインショップはもちろん、スーパーやコンビニエンス・ストアにまでズラリと陳列されており、普段はワインを飲まない若者やファミリー層も、桜色の誘惑についつい心を動かされてしまうのでしょう。頭上に咲き乱れる花々を愛でながら、それらを映し出したような甘美なワインを味わうなんて、贅沢な愉しみだと思いませんか?ロゼワインには、気持ちをぱっと晴れやかにしてくれるパワーが秘められているようです。
しかし、今回あえて推したいのは、これからの季節に楽しむ“秋のロゼ”。街中が桜色に染まる春でもなく、リゾート気分満載な夏でもなく、木の葉が散りゆく儚げな秋に、なぜロゼワインか?その答えはやはり、秋に美味しい食材や料理にあるのです。いざ、“秋ロゼ”の魅力を探す旅に出発しましょう。
■秋ロゼ×ピンク
みなさんは、秋の味覚といったら何を思い浮かべますか?例えば、この時期美味しいのはたっぷりと脂をつけたサーモン。芝エビや大正海老なんかもこれからが本番です。これらの食材の共通点はどちらもキレイなピンク色をしているところ。そう、桜が咲き乱れるシーンにロゼワインが合うように、ピンク色の食材にロゼワインはぴったりマッチするのです。もちろん魚介類に限らず、お肉だって好相性。今だったら、完熟した柿やイチジクをプロシュートでくるりと巻いて、ロゼワインと合わせてみてください。ワインの柔らかい果実味が更に引き立つと同時に、料理も一層味わい深く感じられるはずです。
ちょうど去年の秋口でしょうか。シャンパーニュの名門、ブルーノ・パイヤールがプロヴァンスで手掛けるロゼ、「Chateau des Sarrins Rose」をいただく機会がありました。色調は優しく控え目なサーモンピンク。溌剌とした果実味とのびやかな酸が絶妙なバランスで保たれていて、南仏の開放感にシャンパーニュメゾンならではの緻密さが加わった、複雑なニュアンスを呈していました。そこに合わせたお料理は仄かに燻したアトランティックサーモンでした。食してみると、ワインの持つミネラル感と僅かなタンニン(渋み)が、サーモンが持つ塩味と脂身をしっかり受け止めてくれ、両者が舌の上で一体となってとろけていくのです。白ワインの骨格を成す酸とミネラル、赤ワインの骨格を成すタンニンの双方を持ち合わせているロゼだからこそ可能となる、官能的なマリアージュ――その衝撃は脳裏に焼き付き、それ以来「Chateau des Sarrins Rose」は食事のお供に欠かせない定番ワインの一つとなっています。
■秋ロゼ×和食
さて、海の幸から山の幸へ目を向けてみると……まさに秋は収穫祭。松茸をはじめとするキノコ類、サツマイモ、サトイモ、栗はもちろん、年中見かけるゴボウやレンコンだって実はこの時期が最も美味しいとされています。秋の食材を数え上げればキリがありませんが、それら本来の美味しさをシンプルに引き立ててくれる調理法は――そう、土瓶蒸しや煮物など、日本ならではのお出汁を使ったもの。そしてその繊細な“旨み”を更に滋味深いものにしてくれる名手が、実はロゼワインなのです。更にもう一つ、お醤油や味噌といった日本の調味料にピッタリ寄り添ってくれるのもロゼの嬉しいポイントです。
秋の味覚を和の調理法で楽しむのだったら、ワインは凛とした深みを持った、日本のロゼをオススメします。最近のヒットは先日ワイナリーを訪問して試飲させていただいた、中央葡萄酒の「グレイス ロゼ」です。色調は艶やかで僅かに琥珀色。華のある果実味とほのかなスパイス感を含んだ若々しさが第一印象ですが、口に含むとグッとドライで大人っぽいニュアンスに変貌します。少量のタンニンがしっかり存在感をあらわしていて、繊細さと強さを併せ持った独特な味わい。このワインに、お出汁をたっぷり含んだ「厚揚げと色々キノコの煮物」なんて合わせたらさぞかし素晴らしいだろう、と想いを馳せながらテイスティングに勤しんだのでした。
■秋ロゼ×スイーツ??
さて、ロゼワインと秋食材の素敵な関係を綴らせていただきましたが、最後にお伝えしたいのが、実は、ケーキやタルトなどのスイーツともロゼは相性が良いということ。モンブランやスイートポテトと合わせてみると、お菓子の可愛らしい甘味がちょっと色気を帯びてくるから不思議です。ロゼの魔法を是非お試しあれ。
秋の夜長に、あなたならではのロゼワインの愉しみ方をみつけてみませんか?【瀬川あずさ】
プロフィール:
聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、飲食店の企画、設計、施工業務に携わりながら、レストラン巡りに没頭する。その後趣味が高じて、フードアナリストならびにワインエキスパート資格を取得。現在は、記者・ライター業、ワインスクール講師、飲食店メニュー開発などを務め、食を通じた豊かなライフスタイルを提案するべく活動中。
(c)MODE PRESS
【関連情報】
<インフォメーション>
最旬!マリアージュ論:第1回「“王道”マリアージュの落とし穴」
瀬川あずさ オフィシャルブログ<外部サイト>
グレイスロゼ公式サイト<外部サイト>
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そんな日本で、ロゼワインが最も活躍する時期が、お花見シーズン。ワインショップはもちろん、スーパーやコンビニエンス・ストアにまでズラリと陳列されており、普段はワインを飲まない若者やファミリー層も、桜色の誘惑についつい心を動かされてしまうのでしょう。頭上に咲き乱れる花々を愛でながら、それらを映し出したような甘美なワインを味わうなんて、贅沢な愉しみだと思いませんか?ロゼワインには、気持ちをぱっと晴れやかにしてくれるパワーが秘められているようです。
しかし、今回あえて推したいのは、これからの季節に楽しむ“秋のロゼ”。街中が桜色に染まる春でもなく、リゾート気分満載な夏でもなく、木の葉が散りゆく儚げな秋に、なぜロゼワインか?その答えはやはり、秋に美味しい食材や料理にあるのです。いざ、“秋ロゼ”の魅力を探す旅に出発しましょう。
■秋ロゼ×ピンク
みなさんは、秋の味覚といったら何を思い浮かべますか?例えば、この時期美味しいのはたっぷりと脂をつけたサーモン。芝エビや大正海老なんかもこれからが本番です。これらの食材の共通点はどちらもキレイなピンク色をしているところ。そう、桜が咲き乱れるシーンにロゼワインが合うように、ピンク色の食材にロゼワインはぴったりマッチするのです。もちろん魚介類に限らず、お肉だって好相性。今だったら、完熟した柿やイチジクをプロシュートでくるりと巻いて、ロゼワインと合わせてみてください。ワインの柔らかい果実味が更に引き立つと同時に、料理も一層味わい深く感じられるはずです。
ちょうど去年の秋口でしょうか。シャンパーニュの名門、ブルーノ・パイヤールがプロヴァンスで手掛けるロゼ、「Chateau des Sarrins Rose」をいただく機会がありました。色調は優しく控え目なサーモンピンク。溌剌とした果実味とのびやかな酸が絶妙なバランスで保たれていて、南仏の開放感にシャンパーニュメゾンならではの緻密さが加わった、複雑なニュアンスを呈していました。そこに合わせたお料理は仄かに燻したアトランティックサーモンでした。食してみると、ワインの持つミネラル感と僅かなタンニン(渋み)が、サーモンが持つ塩味と脂身をしっかり受け止めてくれ、両者が舌の上で一体となってとろけていくのです。白ワインの骨格を成す酸とミネラル、赤ワインの骨格を成すタンニンの双方を持ち合わせているロゼだからこそ可能となる、官能的なマリアージュ――その衝撃は脳裏に焼き付き、それ以来「Chateau des Sarrins Rose」は食事のお供に欠かせない定番ワインの一つとなっています。
■秋ロゼ×和食
さて、海の幸から山の幸へ目を向けてみると……まさに秋は収穫祭。松茸をはじめとするキノコ類、サツマイモ、サトイモ、栗はもちろん、年中見かけるゴボウやレンコンだって実はこの時期が最も美味しいとされています。秋の食材を数え上げればキリがありませんが、それら本来の美味しさをシンプルに引き立ててくれる調理法は――そう、土瓶蒸しや煮物など、日本ならではのお出汁を使ったもの。そしてその繊細な“旨み”を更に滋味深いものにしてくれる名手が、実はロゼワインなのです。更にもう一つ、お醤油や味噌といった日本の調味料にピッタリ寄り添ってくれるのもロゼの嬉しいポイントです。
秋の味覚を和の調理法で楽しむのだったら、ワインは凛とした深みを持った、日本のロゼをオススメします。最近のヒットは先日ワイナリーを訪問して試飲させていただいた、中央葡萄酒の「グレイス ロゼ」です。色調は艶やかで僅かに琥珀色。華のある果実味とほのかなスパイス感を含んだ若々しさが第一印象ですが、口に含むとグッとドライで大人っぽいニュアンスに変貌します。少量のタンニンがしっかり存在感をあらわしていて、繊細さと強さを併せ持った独特な味わい。このワインに、お出汁をたっぷり含んだ「厚揚げと色々キノコの煮物」なんて合わせたらさぞかし素晴らしいだろう、と想いを馳せながらテイスティングに勤しんだのでした。
■秋ロゼ×スイーツ??
さて、ロゼワインと秋食材の素敵な関係を綴らせていただきましたが、最後にお伝えしたいのが、実は、ケーキやタルトなどのスイーツともロゼは相性が良いということ。モンブランやスイートポテトと合わせてみると、お菓子の可愛らしい甘味がちょっと色気を帯びてくるから不思議です。ロゼの魔法を是非お試しあれ。
秋の夜長に、あなたならではのロゼワインの愉しみ方をみつけてみませんか?【瀬川あずさ】
プロフィール:
聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、飲食店の企画、設計、施工業務に携わりながら、レストラン巡りに没頭する。その後趣味が高じて、フードアナリストならびにワインエキスパート資格を取得。現在は、記者・ライター業、ワインスクール講師、飲食店メニュー開発などを務め、食を通じた豊かなライフスタイルを提案するべく活動中。
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