【9月28日 AFP】英ロックバンド、ザ・フー(The Who)のギタリスト、ピート・タウンゼント(Pete Townshend)氏(67)が、28日の英紙タイムズ(Times)に掲載されたインタビューで2003年に児童ポルノ法違反の容疑で逮捕された当時を振り返り、被害者の子どもたちを救いたいとの気持ちからとはいえ、児童虐待画像を探そうとしていたのは「馬鹿だった」と語った。

 性的虐待や家庭内暴力(DV)被害者の救済団体「Double O」の創設者でもあるタウンゼント氏は2003年、児童ポルノに関する容疑で逮捕されている。児童ポルノのウェブサイトに利用料を支払ったことも明らかとなり、以降5年間は性犯罪歴があるもの者として登録された。

 タイムズ紙でタウンゼント氏は、子どもたちを助けたいとの思いから生じた「白馬の騎士症候群」だったと当時の行動について述べている。

   「私自身も子ども時代にぞっとするような経験をした。だから、もしも自分が9歳か10歳の少女で毎週のように叔父からレイプされていたら、どんな気持ちになるか、自分なら理解できるし助けられると思ったんだ」

 その後、児童ポルノサイトの利用契約はすぐにキャンセルしたという。

 タウンゼント氏は2003年に逮捕された当時から、自身は児童ポルノに関心もないし小児愛者でもないと訴えてきた。タイムズ紙によると、事件が公になったときは自殺も考えたという。

 タウンゼント氏は40年以上におよぶロック人生をまとめた自伝『Who I Am』の出版にあわせて、タイムズ紙のインタビューに応じた。(c)AFP