【9月25日 AFP】ときに重症化する可能性のある遺伝性疾患を患ったデンマークの男性が、スクリーニング検査で発見されずに精子ドナーとして登録され、このドナーの精子で誕生した5人の子どもに疾患が遺伝していたことが明らかになった。デンマーク保健当局が24日、発表した。

 男性が精子を提供したコペンハーゲン(Copenhagen)のクリニックによると、この男性は腫瘍を作り出す神経疾患である神経線維腫症I型(レックリングハウゼン病)を患っていた。

 レックリングハウゼン病は突然変異で発病することがあるが、クリニックのピーター・バウアー(Peter Bower)院長は「この5人の赤ちゃんについては、疾患がドナーから遺伝したものであることが分かっている」とAFPに語った。

「2009年10月までに、このドナーの精子は欧州内外の10か国に提供された」とバウアー氏は述べ、機密保持規定があるため、子どもたちの出生地や年齢については公開できないと語った。

 また、デンマークの公共放送DRは、このドナーの精子により、14病院で43人の子どもが誕生したと伝えている。

 問題発覚を受け、デンマークの国家保健委員会は、10月1日より同一の精子ドナーからの妊娠を12回に制限するとともに、遺伝性疾患を赤ちゃんに遺伝させた疑いのあるドナー全員の精子の使用をただちに禁止すると発表した。(c)AFP