【9月24日 AFP】中国・大連(Dalian)の港で23日、中国初の空母ワリャーグ(Varyag)が人民解放軍(People's Liberation ArmyPLA)海軍に引き渡された。中国国営英字紙・環球時報(Global Times)系のニュースサイト「環球網」が報じた。

 引き渡し式ではマストに中国国旗、船首に人民解放軍旗、艦尾に海軍旗が掲揚された。環球網は近く就役式が行われるとしている。

 ワリャークは全長約300メートル。1991年、完成を前にソ連の崩壊によって建造が放棄されていたが、中国は1998年にエンジンや電装品、スクリューがない状態で購入し、2002年から大連で改装を進めていた。

 2011年にこの空母の改装を進めていたことを認めた中国政府は、近隣諸国に脅威を与えるものではなく、主に訓練と研究目的に使用すると繰り返し主張してきた。

 しかし、2011年8月に試験航行が始まると日本や米国などは懸念を示し、空母保有の目的を明らかにするよう中国に求めていた。(c)AFP