【9月22日 AFP】21日に発売された米アップル(Apple)の新型スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone 5(アイフォーン5)」――新たに搭載された地図アプリなどには厳しい声も聞かれるが、初日の売上台数は記録的な数字に達した可能性がある。

 アジアや欧米の販売店には熱烈なアップルファンが列を作り、この新製品が商業的に大きな成功となることをうかがわせた。一部のアナリストによれば、初日の売上台数は1000万台に達した可能性があるという。

 iPhone 5を世界で最初に手にしたのはオーストラリアの人々だった。シドニー(Sydney)の店舗では、21日午前8時(日本時間同7時)の販売開始をスタッフが拍手や歓声で祝い、店頭に並んだ人々は自分たちのiPhoneiPad(アイパッド)を使ってその様子を撮影していた。

 ロンドン(London)のリージェント・ストリート(Regent Street)にあるアップルストア前では、リチャード・ウィートクロフト(Richard Wheatcroft)さんとジョージ・ホーン(George Horne)さんが1週間にわたって並んでいた。2人は家庭内暴力の被害者を雇い経営するパン販売店の宣伝を行った。「iPhoneを4台買って、オークションに掛けようと決めた。儲けは全部、店の経営に使うよ」(ウィートクロフトさん)

 iPhone 5はこの日、オーストラリア、日本、香港、シンガポール、フランス、ドイツ、英国、米国、カナダで発売された。年末までには100の国と地域で販売が始まる。

 都内のソフトバンク(Softbank)ショップに夜中から並んだ学生の山下さん(23)は、行列への参加を「お祭り感覚」で毎年楽しんでいると語った。(c)AFP/Sophie Estienne