【9月19日 AFP】満州事変の発端となった柳条湖事件から81年目となった18日、日本政府による尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)の国有化に抗議するデモが中国各地で行われた。また中国の監視船11隻が日本の接続水域に入ったことが確認された。

 海上保安庁によると、中国の海洋監視船10隻と漁業監視船1隻の合わせて11隻が尖閣諸島周辺の日本の領海に隣接する接続水域に入り、このうち3隻が領海を侵犯した。

 北京(Beijing)の日本大使館前には18日、数千人のデモ隊が集結した。一部が卵やペットボトルを投げ付けたほか、故毛沢東(Mao Zedong)主席の肖像画を掲げる集団も見られた。ある工場労働者(31)は「中国はもはや弱い国ではない。われわれは強い。これ以上日本にいじめられることはない」「釣魚島は中国領土であり、日本から守らなければならない」と訴えた。

 中国の梁光烈(Liang Guanglie)国防相は18日、中国を訪問しているレオン・パネッタ(Leon Panetta)国防長官と会談し、中国には日本が実効支配している尖閣諸島をめぐる問題で「さらなる措置」を取る権利があると主張する一方で、「平和的な交渉による解決」を望んでいると述べた。(c)AFP/Neil Connor