【9月13日 AFP】カンボジアで旧ポル・ポト(Pol Pot)政権時代(1975~79年)に起きた大量虐殺を裁くカンボジア特別法廷(Extraordinary Chambers in the Courts of CambodiaECCC)は13日、同法廷に起訴された女性幹部、イエン・チリト(Ieng Thirith)被告(80)の健康状態が出廷に耐え得ないとして、同被告の釈放を命じた。

 特別法廷が発表した声明によると、同被告の認知機能障害は回復の見込みがないという。

 ポルポト政権で社会問題相を務めたイエン・チリト被告は、同じく同法廷に起訴されているイエン・サリ(Ieng Sary)元副首相の妻で、ポル・ポト政権の「ファーストレディー」と呼ばれていた。イエン・チリト被告はポル・ポトの義理の妹にあたる。(c)AFP