【9月12日 AFP】ロシア・ウラル地方のイジェフスク(Izhevsk)で、家出資金を稼ごうと14歳少女が武装して銀行を襲撃する事件があった。捜査当局の6日の発表によると、少女は取り調べに対し「両親の過干渉から逃れたかった」「盗んだ金で街を離れ、自殺したかった」などと供述したという。

 ロシア連邦捜査委員会によると、少女は覆面をしてナイフを手に市内の民間金融機関に押し入り、現金を奪おうとしたが、警備員によって取り押さえられた。

 露タブロイド紙コムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)は、白い覆面にフード付きの上着を着た少女が女性行員に向けてナイフを振り回し、警備員に取り押さえられる様子をとらえた防犯カメラの画像を公開。捜査員の話として、少女は現金20万ルーブル(約50万円)をよこせと叫んでいたと伝えた。

 同紙によるとこの少女は成績優秀だったが、母親が離婚し、義理の父親との同居生活に不満を持っていたという。

 ロシアでは、14歳~16歳の未成年が重大な犯罪を犯した場合は、たとえ初犯でも少年刑務所に収監される可能性があるが、捜査当局によると少女は勝手に街を離れず、正しい振る舞いをすると誓約する書面に署名し、釈放されたという。(c)AFP