【9月10日 AFP】第67回ブエルタ・ア・エスパーニャ(67th Vuelta a Espana)は9日、最終第21ステージ(セルセディリャからマドリード、115.0km)が行われ、ドーピングによる約2年間の出場停止処分から復帰したチーム・サクソバンク(Team Saxo Bank)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)が2度目の総合優勝を果たした。

 ツール・ド・フランス(Tour de France)2度の優勝を誇るコンタドールは、2010年のツール・ド・フランス大会期間中に筋肉増強剤クレンブテロール(clenbuterol)の陽性反応が検出されたことで2年間の出場停止処分を受け、同年のツール・ド・フランス優勝と2011年に行われた第94回ジロ・デ・イタリア(2011 Giro d'Italia)の優勝を剥奪されていた。

 ほとんど平坦なコースで行われる最終第21ステージを危なげなく乗り切り、復帰後初のグランツールで総合優勝に輝いたコンタドールは、「これは何カ月も努力を惜しまず、すべてを犠牲にして打ち込んできた成果だ。簡単なことだと思うだろうが実際はそうじゃない。今回の優勝はどんな時も支えてくれた人たちに捧げたい。ここまでやってこれたのは彼らのおかげだ」と語った。

 続けてコンタドールは、「笑ったり泣いたり、とても言葉では表せない気持ちだ。信じられない気分だよ」と述べている。

 第21ステージは、アルゴス・シマノ(Argos-Shimano)のヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb)が2時間44分57秒で自己最多となる5度目のステージ優勝を飾り、コンタドールはトップと同タイムのステージ54位だった。

 29歳のコンタドールは合計タイムを84時間59分49秒とし、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)を抑えて総距離約3300キロメートルに及んだ大会を制した。

 バルベルデはコンタドールと1分16秒差の総合2位に、第16ステージまで総合首位を守っていたロドリゲスは1分37秒差の総合3位に入り、スペイン勢が表彰台を独占した。

 第16ステージの最後の上り坂でロドリゲスに競り負けていたコンタドールだったが、続く第17ステージで優勝を飾り、総合首位に浮上していた。

 8日に行われた第20ステージでコンタドールは、厳しい上り坂でアタックを仕掛けたバルベルデとロドリゲスに差を詰められたものの、最後は豊富な経験と強い精神力を見せて総合優勝を果たし、3人のスペイン人選手による戦いは幕を閉じた。

 アルゴス・シマノ(Argos-Shimano)の土井雪広(Yukihiro Doi)はステージ170位に終わり、首位と3時間12分22秒差の総合139位で大会を終えた。(c)AFP