【9月11日 AFP】世界遺産の古代都市トロイの遺跡から出土したのち盗難に遭った黄金の宝飾品24点が今月1日、これまで展示されていた米ペンシルベニア(Pennsylvania)州の博物館から遺跡のあるトルコに返還された。

 トロイ遺跡はドイツの考古学者、ハインリヒ・シュリーマン(Heinrich Schliemann)によってトルコ北西部カナッカレ(Canakkale)付近で発見された。トルコからの5日の報道によると、これらの宝飾品は1874年、シュリーマンの発掘調査中に盗まれ、その後1966年からペンシルベニア大学考古学人類学博物館(University of Pennsylvania Museum of Archaeology and AnthropologyPenn Museum)に展示されていた。

 5日に記者会見したトルコのエルトゥールル・ギュナイ(Ertugrul Gunay)文化観光相によると、トルコ政府は2009年からこれらの出土品の返還を求めていたという。(c)AFP